【採用担当が本音で解説】「この人は落ちる」と感じる人の共通点10選

採用担当が「この人は落ちる」と感じる人の共通点10選 20代の転職・キャリア

転職活動では、経験やスキルが足りないから不採用になるとは限りません。

実際の採用現場では、履歴書や職務経歴書の書き方、面接時間への到着、言葉遣いなど、社会人として基本的な部分を見て、早い段階で不採用を判断することがあります。

特に注意したいのが、応募書類や面接での小さな違和感です。

応募者本人は「少しくらい問題ないだろう」と考えていても、採用担当はその一つの行動から、入社後の仕事ぶりまで想像しています。

私は新卒・中途採用に携わるなかで、履歴書や職務経歴書を適当に作っている人を見ると、

入社後の仕事も同じように雑なのではないか

と感じることがありました。

もちろん、一つのミスだけで必ず不採用になるわけではありません。

しかし、基本的な準備不足がいくつも重なると、能力や経験を詳しく見る前に「採用するのは難しい」と判断される可能性があります。

この記事では、採用担当が「この人は落ちる可能性が高い」と感じる人の共通点と、評価を下げないための改善方法を解説します。

採用担当が落とすのは「能力不足の人」だけではない

採用担当が見ているのは、応募者の経験や資格だけではありません。

主に次のような点を確認しています。

  • 社会人としての基本が身についているか
  • 入社後に仕事を任せられそうか
  • 周囲と問題なく働けそうか
  • 話している内容に一貫性があるか
  • 会社が求めている人物像と合っているか
  • 入社後も長く働いてくれそうか

どれだけ高い実績があっても、時間を守らない、言葉遣いに問題がある、応募書類が雑といった状態では、採用担当は不安を感じます。

会社が人を採用する目的は、単に欠員を埋めることではありません。

入社後に仕事を任せ、周囲と協力しながら成果を出してもらうことが目的です。

そのため、能力が高そうに見えても、安心して仕事を任せられないと判断されれば、不採用になることがあります。

採用担当が「この人は落ちる」と感じる共通点10選

1.履歴書を適当に作っている

採用担当が最初に見るのは、履歴書や職務経歴書などの応募書類です。

ここで誤字脱字が多い、空欄が目立つ、書式が崩れていると、第一印象は大きく下がります。

誤字が一つあっただけで必ず不採用になるわけではありません。

しかし、複数の誤字や記入漏れがあると、

  • 提出前に確認していない
  • 応募への本気度が低い
  • 細かい仕事が苦手そう
  • 入社後も同じミスを繰り返しそう

と判断される可能性があります。

採用担当にとって、履歴書は応募者が時間をかけて準備できる書類です。

時間をかけられる書類さえ雑であれば、期限がある実務ではさらにミスが増えるのではないかと考えます。

提出前には、最低でも次の項目を確認しましょう。

  • 誤字脱字がないか
  • 日付が正しいか
  • 入社年月と退職年月が合っているか
  • 空欄が残っていないか
  • 写真や文字の配置が崩れていないか
  • 会社名や資格名を正式名称で書いているか

履歴書の完成度は、応募者の仕事に対する丁寧さを判断する材料になります。

2.職務経歴書の内容が薄すぎる

職務経歴書に会社名と仕事内容を数行書いただけでは、応募者が何をできる人なのか判断できません。

よくあるのが、次のような書き方です。

営業を担当しました。
新規顧客の獲得に努めました。
コミュニケーション能力を身につけました。

これだけでは、具体的な仕事の規模や本人の工夫が伝わりません。

採用担当が知りたいのは、業務名だけではなく、次の内容です。

  • どのような役割を担当したのか
  • どのような課題があったのか
  • 何を考えて行動したのか
  • どのような工夫をしたのか
  • どのような結果につながったのか
  • その経験を応募先で再現できるのか

例えば、営業経験を書く場合でも、

新規営業を担当しました

だけではなく、

法人向けの新規営業を担当し、月約1,000件の電話営業を実施しました。断られる理由を分類してトーク内容を改善し、月最大10件の商談獲得につなげました。

と書けば、仕事の規模、行動、工夫、結果が伝わります。

職務経歴書を長くすれば評価されるわけではありません。

重要なのは、採用担当が入社後の活躍を想像できる材料を入れることです。

3.面接時間に遅れる

面接時間に遅れることは、非常に大きなマイナスになります。

電車の遅延や事故など、本人では防げない事情もあります。

その場合は、遅れると分かった時点で早めに連絡すれば、事情を考慮してもらえる可能性があります。

問題なのは、次のようなケースです。

  • 連絡せずに遅刻する
  • 面接開始後に連絡する
  • 遅れたことへの謝罪がない
  • 道に迷ったことを当然のように話す
  • 到着時間を逆算せずに行動している

採用担当は、面接時間への対応から、入社後の勤務態度も想像します。

面接に遅れる人を見ると、

  • 出勤時間も守れないのではないか
  • 顧客との約束にも遅れるのではないか
  • スケジュール管理が苦手なのではないか
  • 問題が起きても報告しないのではないか

と不安になります。

対面面接では、会場付近に10〜15分前に到着し、受付は5〜10分前を目安にすると安心です。

オンライン面接でも、開始直前ではなく、早めに接続環境を確認しておきましょう。

4.髪型や服装に清潔感がない

採用担当は、服装の価格や容姿の良し悪しを見ているわけではありません。

見ているのは、仕事の場に合わせた身だしなみができているかです。

具体的には、次のような点を確認します。

  • 髪が大きく乱れていないか
  • 寝癖が残っていないか
  • シャツやスーツに目立つ汚れがないか
  • 服に強いシワがないか
  • 靴が極端に汚れていないか
  • 派手すぎる服装になっていないか
  • 面接に適した清潔感があるか

面接では、最初の数秒で受ける印象が、その後の評価にも影響します。

清潔感がないと、仕事内容を詳しく聞く前に、

顧客や社内の人に会わせても問題ないだろうか

という不安を与えてしまいます。

特に営業職や接客職など、人と接する仕事では、身だしなみも仕事の一部として見られます。

高価なスーツを買う必要はありません。

髪型、服のシワ、靴、爪など、基本的な部分を整えるだけで十分です。

5.言葉遣いに社会人としての違和感がある

面接で完璧な敬語を使う必要はありません。

多少言葉を間違えても、話の内容が伝われば、それだけで不採用になることは少ないでしょう。

しかし、次のような話し方は注意が必要です。

  • 「うん」「そうっすね」と答える
  • 面接官を友人のように扱う
  • 前職の上司を「あいつ」と表現する
  • 語尾を伸ばしながら話す
  • 相手の話を何度も遮る
  • 乱暴な言葉を使う

採用担当は、面接での言葉遣いから、社内外の人と適切にコミュニケーションを取れるかを判断します。

面接は、普段より丁寧な言葉を意識するだけで十分です。

無理に難しい敬語を使うよりも、

  • 相手の話を最後まで聞く
  • 「はい」「ありがとうございます」と返す
  • 結論から分かりやすく話す
  • 丁寧な語尾を意識する

といった基本を守る方が重要です。

6.質問に対する回答ができていない

面接では、話のうまさよりも、質問に対して適切に答えられるかが重要です。

例えば、

前職を退職した理由を教えてください

と聞かれているのに、前職での実績や会社への不満を長く話してしまう人がいます。

本人は多くの情報を伝えているつもりでも、採用担当から見ると、

  • 質問を理解していない
  • 話をまとめられない
  • 相手の意図をくみ取れない
  • 会話が一方通行になっている

と感じる可能性があります。

回答するときは、次の順番を意識してください。

  1. 質問に対する結論
  2. その理由
  3. 具体的な経験
  4. 応募先でどう生かすか

例えば、退職理由なら次のように答えます。

より採用業務の専門性を高めたいと考え、転職を決めました。前職では採用以外の部署への異動も多く、幅広い経験を積めた一方で、今後は採用や人事領域で経験を深めたいと考えたためです。

最初に結論を伝えるだけでも、回答は分かりやすくなります。

7.話している内容に一貫性がない

面接では、一つひとつの回答だけでなく、回答同士がつながっているかも確認されます。

例えば、次のような矛盾です。

  • 転職理由では挑戦したいと言いながら、志望動機では安定性だけを話す
  • チームで働きたいと言いながら、前職の同僚への不満ばかり話す
  • 長く働きたいと言いながら、応募先の仕事内容を理解していない
  • 営業を続けたいと言いながら、営業活動への不満を転職理由にする
  • 主体性を強みとしているのに、具体例では指示された話しか出てこない

採用担当は、矛盾があると「本当の転職理由は別にあるのではないか」と疑います。

面接で回答を丸暗記する必要はありません。

ただし、次の3点は事前に整理しておきましょう。

  • なぜ前職を辞めるのか
  • なぜ応募先に入りたいのか
  • 入社後に何をしたいのか

この3つが一本の線でつながっていると、回答に納得感が生まれます。

8.退職理由が前職への不満だけになっている

給与、残業、人間関係、評価制度など、会社への不満がきっかけで転職すること自体は珍しくありません。

問題は、面接で不満だけを伝えて終わることです。

例えば、

上司と合わなかったので辞めました。
給料が低かったので辞めました。
会社の方針が嫌だったので辞めました。

という説明だけでは、採用担当は次のように考えます。

  • 自社でも不満があればすぐ辞めるのではないか
  • すべて周囲の責任にしているのではないか
  • 問題を改善するために行動したのか
  • 次の会社選びでも同じ失敗をするのではないか

ネガティブな退職理由を、無理に前向きな話に変える必要はありません。

重要なのは、その経験を踏まえて次に何を求めているかまで話すことです。

例えば、

前職では業務内容の変更が多く、採用業務の専門性を高めにくい環境でした。その経験から、今後は採用業務を継続的に担当し、要件定義から入社後のフォローまで経験を深めたいと考えています。

と伝えれば、単なる不満ではなく、今後の方向性が伝わります。

9.短期離職の理由に納得感がない

短期離職が一度あるだけで、必ず不採用になるわけではありません。

仕事や会社とのミスマッチ、入社前に聞いていた条件との違い、家庭の事情など、さまざまな理由があります。

ただし、短期離職が2回続いている場合は、

自社でも長く続かないのではないか

と判断され、書類選考の段階で厳しく見られる可能性があります。

特に注意したいのは、退職理由を深掘りされたときに、説明が変わることです。

採用担当は次の点を確認しています。

  • なぜ短期間で辞めたのか
  • 入社前に確認できなかったのか
  • 状況を改善するために何をしたのか
  • 同じ理由で再び辞める可能性はないか
  • 次の会社選びで何を重視するのか

短期離職がある人は、過去を正当化することよりも、同じ失敗を繰り返さないための行動を伝えることが重要です。

例えば、

前職では仕事内容の確認が不十分なまま入社し、想定していた業務との違いから短期間で退職しました。今回の転職では、業務内容や期待される役割を事前に確認し、自分の経験を長期的に生かせる会社を選びたいと考えています。

と説明すれば、反省と今後の改善が伝わります。

10.会社の求める人物像と合っていない

面接でしっかり話せても、会社が求めている人物像と合わなければ、不採用になることがあります。

これは応募者の能力が低いという意味ではありません。

会社ごとに、必要としている人材が異なるからです。

例えば、会社が主体的に新しい仕組みを作れる人を求めているのに、応募者が「決められた仕事を正確にこなしたい」と話していれば、方向性が合いません。

反対に、安定した運用を重視する会社に対して、変化や挑戦だけを強くアピールしても、ミスマッチと判断されることがあります。

求人票を見るときは、仕事内容だけでなく、次の項目も確認してください。

  • 求める人物像
  • 必須条件
  • 歓迎条件
  • 入社後に期待される役割
  • 会社の今後の方針
  • 募集の背景
  • 活躍している社員の特徴

志望動機や自己PRは、自分の言いたいことだけを書くのではありません。

自分の経験と、企業が求めているものがどこで重なるかを伝える必要があります。

志望動機で採用担当が見ているポイントは、以下の記事でも詳しく解説しています。

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採用担当はどのような順番で応募者を判断するのか

採用担当は、面接だけで応募者を判断しているわけではありません。

応募から面接までのすべての行動を見ています。

1.履歴書・職務経歴書

まず、応募条件を満たしているか、経験やスキルが募集職種に合っているかを確認します。

同時に、書類が丁寧に作られているかも見ています。

2.メールや日程調整

日程調整の返信速度、文章の丁寧さ、必要な情報が書かれているかを確認します。

特別に難しいビジネスメールを書く必要はありません。

一般的な取引先に送る程度の文章で問題ありません。

ただし、あまりに短い返信や、友人に送るような文章は不安につながります。

3.面接時間と第一印象

時間を守れているか、清潔感があるか、挨拶ができるかを見ます。

特に新卒や第二新卒では、経験だけでなく、明るさ、素直さ、話しやすさも重視されます。

4.回答の内容と一貫性

転職理由、志望動機、自己PRなどに矛盾がないかを確認します。

内容が一貫しているほど、応募理由への納得感が高まります。

5.会社との相性

最後に、経験や考え方が会社の求める人物像に合っているかを判断します。

すべての質問に完璧に答えても、会社との方向性が違えば不採用になることがあります。

面接で緊張しても、それだけで落ちるわけではない

面接で緊張すること自体は、問題ありません。

採用担当も、応募者が緊張していることは理解しています。

多少言葉に詰まったり、言い直したりしても、質問に対する回答ができていれば、大きく評価を下げることはありません。

ただし、緊張しすぎて何度も長く沈黙したり、基本的な質問にも答えられなかったりすると、

  • 面接の練習をしていない
  • 自分の経験を整理できていない
  • 企業研究が足りていない
  • 準備不足のまま応募している

と判断されることがあります。

採用担当が見ているのは、流暢に話せるかではありません。

質問を理解し、自分の言葉で答えられるかです。

言葉に詰まった場合は、

少し考えるお時間をいただいてもよろしいでしょうか

と伝えてから整理しても問題ありません。

焦って質問と関係のない話を続けるより、短時間考えてから回答する方が、相手にも伝わりやすくなります。

「特に質問はありません」で評価を下げることもある

面接の最後に聞かれる逆質問も、会社への関心を確認する材料になります。

逆質問だけで合否が決まるわけではありません。

しかし、「特にありません」で終わると、

  • 企業研究をしていないのではないか
  • 会社への関心が低いのではないか
  • 入社後を具体的に考えていないのではないか

と不安を持たれる可能性があります。

逆質問では、難しい質問をする必要はありません。

例えば、次のような質問を準備しておくとよいでしょう。

  • 今回の採用背景を教えてください
  • 入社後、最初に期待される役割は何ですか
  • 活躍している社員に共通する特徴はありますか
  • 今後、会社が伸ばしていきたい事業を教えてください

採用担当が逆質問で見ているポイントは、以下の記事で詳しく解説しています。

【人事が本音で解説】逆質問で採用担当は何を見ている?評価される質問・されない質問
逆質問で採用担当者は何を見ているのか?中途採用を担当した経験をもとに、評価される逆質問・印象が悪くなる質問、企業が逆質問をする本当の意図を人事目線で解説します。

落ちる可能性を減らすための最終チェックリスト

応募書類を提出する前と、面接を受ける前に、次の項目を確認してください。

応募書類

  • 誤字脱字を確認した
  • 入退社年月が正しい
  • 空欄を残していない
  • 職務内容を具体的に書いた
  • 自分の工夫や成果を入れた
  • 応募先で生かせる経験を書いた
  • 志望動機を応募企業に合わせた

面接前

  • 面接場所と開始時間を確認した
  • 交通経路を調べた
  • 服装と髪型を整えた
  • 転職理由を整理した
  • 志望動機を自分の言葉で話せる
  • 自己PRの具体例を準備した
  • 求人票を読み直した
  • 会社の事業内容を調べた
  • 逆質問を3つ以上準備した

面接中

  • 質問を最後まで聞く
  • 最初に結論を伝える
  • 質問に関係のない話を広げすぎない
  • 前職の悪口だけで終わらせない
  • 回答同士の一貫性を意識する
  • 分からないことを無理にごまかさない

特別なテクニックよりも、基本を一つずつ守る方が評価につながります。

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