自己PRで採用担当はどこを見る?人事が教える作り方・例文・NG例

採用担当者は自己PRのどこを見ている?評価される自己PRのポイント 20代の転職・キャリア

「自己PRでは何をアピールすればいい?」
「すごい実績がないと評価されない?」
「採用担当は自己PRのどこを見ている?」

転職活動で自己PRを作ろうとしても、何を書けばいいのか迷う人は少なくありません。

自己PRというと、

「売上150%を達成した」
「社内表彰を受けた」

といった大きな実績が必要だと思う人もいるでしょう。しかし、採用担当として多くの自己PRを見てきた経験から言うと、実績の大きさだけで評価しているわけではありません。

採用担当が知りたいのは、「どんな課題に対して、自分で何を考え、どう行動したのか」です。

その過程を見ることで、入社後にも同じように考えて行動できる人なのかを判断します。

この記事では、人事・採用担当の視点から、自己PRで見ているポイント、評価される自己PRの作り方、回答例、NG例まで解説します。

なぜ企業は自己PRを見るのか

自己PRは、自分の強みを伝えるためだけの項目ではありません。

企業が知りたいのは、「どのように仕事へ取り組み、どのような価値を生み出してきた人なのか」ということです。

採用担当者は、自己PRから仕事への考え方や行動力、課題解決力などを読み取り、「入社後に活躍できそうか」を判断しています。

そのため、自分の強みだけを並べるのではなく、実際の経験をもとに伝えることが重要です。

採用担当に伝わる自己PRの作り方【4ステップ】

自己PRで「私の強みは行動力です」「コミュニケーション能力があります」と伝えるだけでは、採用担当にはその強みが本当にあるのか判断できません。

自己PRは、次の4つの順番で作ると伝わりやすくなります。

① 自分の強み
② 強みが発揮された具体的な経験
③ 自分が取った行動と結果
④ 入社後にどう活かすか

STEP1|自分の強みを一つ決める

まず、「自分は仕事でどんな強みを発揮してきたか」を考えます。

例えば、

  • 行動力
  • 継続力
  • 課題解決力
  • 調整力
  • 計画性
  • 相手の話を聞く力

などです。

強みをたくさん並べるより、応募する仕事で活かせるものを一つ選ぶ方が伝わりやすくなります。

STEP2|強みを証明できる経験を選ぶ

次に、その強みが実際に発揮された経験を考えます。

例えば「行動力」が強みなら、

新規顧客を増やすために、自分から営業方法を改善した

などの経験です。

「行動力があります」と自分で言うだけではなく、実際の行動によって強みを証明することが重要です。

STEP3|自分の行動と結果を具体的にする

ここは採用担当が特に確認する部分です。

例えば、

売上が伸び悩んでいましたが、頑張った結果、前年比150%を達成しました。

だけでは、何をしたのか分かりません。

そこで、

営業リストを分析して業種ごとに提案内容を変更した結果、アポイント率が改善し、前年比150%の売上を達成しました。

とします。

「何を考えて、何を変えたのか」まで説明すると、その人の仕事への向き合い方が見えてきます。

STEP4|入社後にどう活かすかを伝える

最後に、その強みを応募企業でどう活かせるのかまでつなげます。

例えば、

この経験で培った課題を分析して改善する力を、御社の営業でも活かしていきたいと考えています。

という形です。

自己PRは過去の実績を自慢するためのものではありません。

採用担当が最終的に知りたいのは、

「その強みを入社後にも再現できるのか」

ということです。

そのため、

強み → 経験 → 行動・結果 → 入社後

まで一つの流れで説明できる自己PRを作りましょう。

採用担当が自己PRで見ている5つのポイント

① 問題から解決までの過程

採用担当者は、結果だけではなく、その結果に至るまでの過程を見ています。

「前年比120%達成」と書かれていても、それだけでは評価はできません。

どのような課題があり、自分がどのように考え、どのような行動を取ったのかを書くことで、仕事への取り組み方が伝わります。

② 数字は根拠として使われているか

数字は大切ですが、数字だけでは評価されません。

数字は成果を証明する材料です。

課題・行動・結果の流れがあり、その結果として数字がある自己PRは説得力があります。

③ 自分の言葉で書かれているか

テンプレートのような自己PRは、多く読んでいる採用担当者にはすぐに伝わります。

自分が経験したことを、自分の言葉で具体的に伝えることが大切です。

④ 仕事への考え方

採用担当者は、「何ができる人か」だけではなく、「どのように仕事へ向き合う人か」を見ています。

仕事への考え方は、入社後の行動にもつながるため、非常に重要なポイントです。

⑤ 会社との相性

自己PRだけで採用が決まることはありません。

企業には求める人物像があります。

そのため、自分の強みが企業の求める人物像と合っているかどうかも評価されています。

採用担当が評価しにくい自己PRのNG例

自己PRでは、強みそのものよりも「その強みを裏付ける経験があるか」が重要です。

採用担当として、特に評価しにくいと感じる自己PRには次のような特徴があります。

NG① 強みだけで根拠がない

私の強みは行動力です。何事にも積極的に取り組むことができます。

これだけでは、本当に行動力があるのか判断できません。

例えば、

新規顧客の獲得数を増やすため、自分から営業リストを分析し、業種ごとにアプローチ方法を変更しました。

など、実際に取った行動をセットで伝えましょう。

NG② 数字・実績だけをアピールする

前職では前年比150%の売上を達成しました。

数字があること自体はプラスですが、これだけでは「なぜ達成できたのか」が分かりません。

採用担当が知りたいのは、

「その成果に本人がどのように関わったのか」

です。

課題・自分の行動・結果まで説明しましょう。

NG③ 抽象的な表現が多い

コミュニケーション能力を活かし、周囲と協力しながら仕事を頑張りました。

これでは、実際の仕事の様子をイメージしにくくなります。

「誰と」「どんな課題に対して」「何をしたのか」まで具体的にすると、強みに説得力が出ます。

NG④ テンプレートをそのまま使う

自己PRの例文を参考にすること自体は問題ありません。

ただし、例文をほぼそのまま使うと、自分の経験について深掘りされたときに回答できなくなる可能性があります。

例文は構成の参考にして、エピソードは必ず自分が実際に経験したものを使いましょう。

NG⑤ 応募する仕事と強みがつながっていない

自己PRでは、自分の一番すごい実績を選べばいいとは限りません。

例えば、応募する仕事で「周囲との調整」が重要なのであれば、個人で成果を出した経験よりも、チームで課題を解決した経験の方が強みとして伝わる場合があります。

求人票などから企業が求めている人物像を確認し、応募する仕事でも活かせる強みを選ぶことが重要です。

NGOK
数字のみ過程+数字
強みのみ根拠がある
抽象的具体的
テンプレ自分の言葉
結果のみ課題→行動→結果

自己PRの例文【職種・状況別】

自己PRでは、強みの名前よりも「その強みが実際の仕事でどう表れたのか」が重要です。

ここでは3つの例を紹介します。

営業職|課題解決力をアピールする例文

私の強みは、課題を分析して改善につなげる力です。

前職では、新規顧客への営業を担当していましたが、アポイント獲得率が伸び悩んでいました。

そこで過去の営業結果を分析したところ、業種によって反応に差があることに気づき、ターゲットごとに提案内容を変更しました。

その結果、アポイント獲得率を改善することができました。

この経験で培った、課題を分析して改善する力を、御社の営業でも活かしていきたいと考えています。

数字を入れられる場合は、「○%→○%」など実際の数字を入れると、さらに具体的になります。

事務職|正確性・改善力をアピールする例文

私の強みは、正確に業務を進めながら改善できることです。

前職では複数の資料作成を担当していましたが、確認方法が担当者によって異なり、修正が発生することがありました。

そこで確認項目を整理したチェックリストを作成し、作業手順を統一しました。

その結果、確認漏れが減り、資料作成をスムーズに進められるようになりました。

入社後も、正確に業務を進めるだけでなく、より効率的に仕事を進められる方法を考えていきたいと思います。

未経験転職|経験を応募職種につなげる例文

私の強みは、分からないことを自分で調べ、継続して学べることです。

現職では営業を担当していますが、業務でデータを扱う機会があり、分析に興味を持つようになりました。

そこで業務外でも○○について学習し、実際の業務でもデータを整理して営業活動の振り返りに活用しました。

未経験の職種ではありますが、これまで培った学習力と行動力を活かし、必要な知識を身につけながら早期に業務へ貢献したいと考えています。

未経験転職では、経験がないことを無理に隠す必要はありません。

重要なのは、これまでの経験から応募職種でも活かせる強みを見つけることです。

自己PRが思いつかない場合は?

「自分にはアピールできるような実績がない」と悩む人もいるでしょう。

しかし、自己PRに大きな実績や表彰経験が必須なわけではありません。

例えば、

  • ミスを減らすために工夫した
  • 業務を効率化した
  • お客様への対応方法を改善した
  • 新しい仕事を自分から覚えた
  • 周囲と協力して仕事を進めた

といった経験からも、自分の強みを見つけることができます。

重要なのは実績の大きさではなく、

「その状況で自分が何を考え、どう行動したのか」

を振り返ることです。

自己PRそのものが思いつかない場合は、まず過去の仕事から強みを探してみましょう。

自己PRとあわせて、面接でよく聞かれる質問への回答も準備しておきましょう。「面接で「挫折経験」はどう答える?採用担当が見ていた評価ポイント・回答例・NG例を解説」では、採用担当が評価するポイントや回答例を紹介しています。

【ペンギン先輩の視点】

私が自己PRを読んで「会ってみたい」と感じた人には共通点がありました。

それは、問題から解決までの過程を具体的に説明し、その結果を数字で示していたことです。

ただ「前年比150%達成しました」と書かれていても、その数字だけでは本当にその人の成果なのか分かりません。

私が知りたかったのは、「どんな課題があり、自分は何を考え、どう行動したのか」という仕事への向き合い方です。

また、自己PRだけで採用を決めることもありません。

履歴書や職務経歴書も含めて総合的に判断し、「会社が求める人物像に合っているか」を見ています。

だからこそ、自分を大きく見せるのではなく、自分の経験を自分の言葉で丁寧に伝えることが、採用担当者の信頼につながります。

まとめ

自己PRで評価されるために大切なのは、立派な実績を書くことではありません。

採用担当者は、仕事への考え方や課題解決までの過程を見ています。

今回紹介したポイントを振り返ると、重要なのは次の5つです。

・問題から解決までの過程を書く

・数字は根拠として使う

・自分の言葉で書く

・仕事への考え方を伝える

・企業との相性を意識する

自己PRは、自分の強みを伝えるだけではなく、「この人と一緒に働きたい」と思ってもらうための大切な項目です。

採用担当者の視点を理解し、自分らしい自己PRを作成しましょう。

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